┌顔面紅潮・熱感・煩躁・イライラ・易怒・眼充血・不眠・便秘─三黄瀉心湯
┌実┼顔面紅潮・のぼせ・煩躁不安・易怒・イライラ・眼充血・嘔気─黄連解毒湯
│ └便秘・のぼせ・眩暈・頭痛・足冷・下腹部硬脹痛・強い月経痛─桃核承気湯
┌熱┤ ┌眼充血・疲れ・かすみ目・浅黒い皮膚・皮膚乾燥・熱感・腫脹・瘙痒感—温清飲
│ └虚┼視力減退・眼痛・頭痛・下腹痛・冷えのぼせ・肩こり・夜間疼痛—桂枝茯苓丸
│ └胸脇苦満・イライラ・易怒・抑うつ・冷えのぼせ・多愁訴—加味逍遙散
│ ┌四肢しびれ・顔色不良・皮膚枯燥・月経過多・不正性器出血—芎帰膠艾湯
└寒─虚┼貧血・顔色不良・易疲労・食欲不振・健忘・動悸・不眠・不安・寝汗—帰脾湯
└貧血・顔色不良・健忘・動悸・不眠・不安・神経過敏・イライラ—加味帰脾湯
急性期、止血のためには、熱証なら三黄瀉心湯(便秘あり)か黄連解毒湯(便秘なし)を、寒証なら芎帰膠艾湯を用いる。
慢性期、易出血性の体質改善でも、熱証では、のぼせ気味で、不安、イライラのあるものには、三黄瀉心湯や黄連解毒湯が用いられる。また、それらが遷延し、鼻の乾燥感などが出てきたものには温清飲がよい。
瘀血で代償性出血とみなされる場合には、桃核承気湯(便秘あり)や桂枝茯苓丸(便秘なし)や加味逍遙散(とりとめのない多愁訴)を用いる。
寒証でも、慢性では芎帰膠艾湯が基本となるが、貧血があれば帰脾湯や加味帰脾湯(のぼせ・イライラ強し)が用いられる。