【構成生薬】当帰6、柴胡5、黄芩・炙甘草3、升麻2、大黄1『方函口訣』
【八綱分類】裏熱実証
【中医学的解説】清熱、升提、止痙→痔核脱出、出血、脱肛、血熱
【効能又は効果】病状がそれほど激しくなく、体力が中位で衰弱していないものの次の諸症
: キレ痔、イボ痔。
【使用目標=証】 体力中等度の人の痔疾患で、症状のあまり激しくないものに用いる。
1.便秘の傾向のある場合
2.肛門または陰部の疼痛やそうようを伴う場合
3.軽度の出血を伴う場合
【活用のポイント】便秘で、時々少量の出血があるものに用いる。痔の炎症をおさえ、また便通をよくしてくれる。軽症には本剤のみで、中等症には桂枝茯苓丸を併用する。便秘が強い時は、桃核承気湯や通導散を併用するとよい。紫雲膏で外用する。なお脱肛には、補中益気湯を用いる。